丈夫な歯は◯◯で作られる!

9月のおいしい食材といえば戻りガツオ。そんなカツオの漢字、「鰹」には「堅い(かたい)」という字が入っています。

「かたい」といえば、世界一かたい食材を知っていますか?

その食材こそが「鰹節」です。

なんと、鉄よりもかたいそうです。

鰹節は削って調理する食材なので、そのまま食べる方はいないかと思いますが、かたい食べものが好き!

という方はいるかもしれません。

しかしかたいものばかり食べていると思わぬ事態を引き起こしてしまいます。

「かたい食べもの」ばかりは危険?!

「かたい食べものは歯を丈夫にする」と勘違いしてしまう方もいるかもしれませんが実は大きな間違い。

むしろ、

『かたい食べもの』ばかり食べるのは危険です。

かたい食べものばかり食べて歯に強い力がかかり続ければ歯がひび割れたり、すり減ったりしてしまいます。

歯のひび割れは、腫れや強い痛みを引き起こします。

根っこにひび割れが起こると、細菌が入り込んでしまい最悪の場合、抜歯になる可能性があります。

よく噛むことが大切!

ではどうすれば歯が丈夫になるのでしょうか?

特に子どもはあごを鍛えることで、骨や噛むための顔の筋肉が発達するので、歯並びに良い影響も。

さらによく噛むことの効用はあごが丈夫になるだけではありません。

噛めば噛むほどだ液腺が刺激されるので、たくさんの「だ液」が分泌されるようになります。

これによって、お口の中をうるおし、細菌が活発に働かないようにしてくれるため、むし歯や歯周病の予防効果が期待できるのです。

その他にも、よく噛むことで得られる効果はたくさん!

その効果をまとめた、『ひみこのはがいーぜ』という標語があります。

ひ:肥満予防
(満腹中枢が刺激されて食べすぎ防止)
み:味覚発達
(よく噛んで味わうことで味覚が発達)
こ:言葉の発音がはっきり
(お口周りの筋力アップで発音がきれいに)
の:脳の発達
(噛む刺激が脳細胞の働きを活発に)
は:歯の病気を防ぐ
(だ液がむし歯や歯周病を予防)
が:がんの予防
(だ液が発がん性物質を中和)
い:胃腸の働きを促す
(消化酵素が消化を助ける)
ぜ:全力投球
(噛むことは運動能力の発達にも影響を及ぼす)

よく噛まずに食事をしていると、得られません。

それどころか、あごの筋力が低下してやわらかい食べものしか食べられなくなり、栄養も偏ってしまうことに。

よく噛んであごを鍛えておけば、栄養もバランスよく摂取できます。

「よく噛むこと」はお口のためだけでなく、全身の健康にもつながる、というわけですね。

そして、健康なお口を保つには「かたいものを食べる」のではなく、「何度もしっかり噛む」ことが重要です。

一口で20~30回は噛むように心がけ、丈夫で健康なお口を目指しましょう。c

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