歯並びが悪くなる?「過剰歯」ってどんな歯?

4月に入り、暦の上ではすっかり春を迎えました。

まだ寒い日もありますが、これから少しずつ暖かくなり、お花見などの行楽シーズンを迎えるのが今から楽しみですね。

さて、そんな4月のはじめに迎える4月2日は、「402(しれつ)」という語呂にちなみ、『歯列矯正の日』に制定されています。

歯並びが悪くなる原因としては、「生まれつきアゴが小さい」といった遺伝的な要因をはじめ、「指しゃぶり・口呼吸」など、生まれた後の習慣やクセがよく知られています。

一方で、これらの原因ほど頻度は多くないものの、普段はあまり姿を見せずひっそりと歯並びに悪影響を及ぼすのが『過剰歯(かじょうし)』です。。

気になる「すきっ歯」も過剰歯が原因かも

他人の目に触れやすい前歯は、ちょっとした形の歪みや歯並びのズレも気になるものです。

なかでも、前歯のちょうど真ん中にできる歯のすき間、いわゆる『すきっ歯』は、「相手の視線が気になる」「見た目が恥ずかしい」というお悩みを抱える方も少なくありません。

その、すきっ歯の原因のひとつが『過剰歯(かじょうし)』です。

過剰歯とは、正常な歯の本数(28本・親知らずを含めると32本)を超えて生えてきた歯のこと。

実は、日本では30~40人に1人の割合で発生し、とくに男性に多いといわれています。

過剰歯は「上の前歯」に多く発生し、そのほとんどが、あごの中に埋まったまま生えてくることはありません。

そのため、私たちの見えないところで「前歯の歯並び」にしばしば悪さをします。

すきっ歯はその影響を受けた代表例で、隠れた過剰歯が、2本の前歯の間を広げている可能性があります。

「歯が生えてこない」「歯の形がおかしい」も要注意

あごに埋まったままの過剰歯は、永久歯の生え変わりを邪魔することがあります。

「乳歯が抜けない」「乳歯は抜けたけど、その後に永久歯がなかなか生えてこない」という場合は、過剰歯がその原因かもしれません。

また、過剰歯は「形」や「生えてくる場所」が通常の永久歯とは異なる、という特徴があります。

そのため、生えてきた永久歯の形や場所に違和感がある場合は、過剰歯の可能性があるかもしれません。

過剰歯が歯並びや永久歯の生え変わりに悪影響を与えることがあるため、早い段階で抜歯する必要があります。

過剰歯によって、歯並びが乱れたり、永久歯が生えてこなかったりすることがあります。このような場合は、過剰歯を早い段階で抜歯することが必要です。過剰歯が原因で歯並びが乱れた場合、矯正治療が必要になることもあります。

また、レントゲンで偶然発見される場合もあるため、気になることがあれば早めに歯科を受診して検査を受けることをおすすめします。

レントゲン検査で偶然発見されるケースも

過剰歯によって 歯並びや永久歯の生え変わりに悪影響が出た場合は、その過剰歯を早い段階で抜歯しておく必要があります。

一方で、表に姿を見せない過剰歯は肉眼で確認するのが難しく、たまたま撮ったレントゲンで偶然発見されることも珍しくありません。

「前歯の歯並びがおかしい」「永久歯が生えてこない」など気になることがあれば、早めに歯科を受診して、詳しい検査を受けてくださいね。

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